コロナ禍でリモートワークが浸透し、ワーケーションなどさまざまな働き方が広がる昨今、住まいの選択肢としてマンスリーマンションを検討する人も増えています。一般的な賃貸物件と比べて契約期間の短いマンスリーマンションですが、入居時にどのような審査があるのでしょうか。ここではマンスリーマンションの入居審査について紹介します。
マンスリーマンションには入居審査がある?
ホテルなどの宿泊施設を利用するための審査は不要ですが、マンスリーマンションは短期契約でも審査が必要なことが多いです。とはいえ、一般的な賃貸物件と比べれば簡単な審査であることがほとんどで、管理会社によっては審査なしで借りられます。
マンスリーマンションの審査内容は、物件や管理会社によって異なります。新築の物件では審査が若干厳しめになるといわれますが、それでも一般的な賃貸借契約と比較するとずっと簡単です。マンスリーマンションの審査でチェックされるポイントは、年齢と職業です。
未成年の場合は契約を不可とする管理会社が多く、そのため年齢のチェックが行われます。受験のために利用する場合は親が同行、もしくは契約する必要があります。未成年でも就業している場合は借りられることもありますが、管理会社によるので確認してみましょう。
就業の証明は給与明細などで行うことも多いです。また、就業していても就職したばかりなどの理由で就業期間が短い場合は連帯保証人が必要になることもあります。ただ、マンスリーマンションの審査はそこまで厳しいものではないので、心配する必要はありません。
会社の出張で利用する場合は会社が契約を済ませていることが一般的なので、従業員は審査について心配する必要はありません。管理会社は何かあったときにきちんと対応してもらえるかどうかを気にします。
そのため個人の契約であれば緊急連絡先の名前、本人との関係、電話番号などを伝えておきますが、法人の契約の場合は会社が対応してくれるので管理会社側も安心して契約ができます。
審査基準は軽い?審査基準があまり厳しくない理由とは
マンスリーマンションの審査には、身分証明書を提出すればよいというケースが多いです。マンスリーマンションを利用する人は長期出張や旅行などが多いので、審査を厳しくして契約に時間がかかってしまうと、そもそも利用できる人が減ってしまいます。
一般的な賃貸物件は複数年契約であることが多く、家賃を滞納されると管理会社やオーナーが大きな不利益を被ります。また、通常の賃貸契約では一度入居した人は家賃を滞納しても簡単に追い出すことができないよう、借地借家法という法律で定められています。
家を貸す人は強い立場で、家を借りる人は弱い立場であるという考え方から、借地借家法は賃借人に有利な内容となっています。家賃滞納などのトラブルになれば、管理会社の負担はかなり大きくなります。
そうした状況に陥ることを避けるため、きちんと毎月家賃を払えるだけの定期収入を得ているかどうかという確認を行います。フリーランスが賃貸物件を借りづらいのは、毎月決まった給与が支払われるスタイルではなく不安定なため、家賃滞納のリスクがあると判断されるからです。
マンスリーマンションはそもそも賃料を支払うタイミングが異なります。一般的にマンスリーマンションは前払いです。
あらかじめ料金の回収を済ませているので、管理会社は家賃滞納などのトラブルのリスクがありません。こうした背景が、マンスリーマンションの審査が厳しくない理由です。
審査よりも重視されるのは利用目的
マンスリーマンションの場合、発生する費用はすべて事前に支払うため金銭関連のトラブルはほとんどありません。賃貸物件では原状回復や敷金の返却など退去時にも金銭のやりとりが発生しますが、マンスリーマンションは退去時の支払いも基本的にはありません。
オプション利用などで費用が発生しても、都度払いのスタイルがほとんどです。そのため支払い能力への懸念から審査が通らないということはほとんどありませんが、マンスリーマンションをどういった目的に使用するのかという点についてはチェックがはいります。
マンスリーマンションは居住目的では使用できますが、テナントなど事業目的で使うことはできません。マンスリーマンションの利用目的として代表的なものは出張、旅行、受験勉強などです。このどれかであれば審査の際に引っかかることはまずありません。
そら以外の目的で「この使い方はOKなのか心配」という場合は、事前に問い合わせておくと安心です。
まとめ
マンスリーマンションは賃貸物件とは違い、必要な料金は基本的に前払いで管理会社にとって金銭的なトラブルのリスクはほとんどないことから、審査は厳しくはありません。一方で未成年でないこと、居住用として利用するかといった点は確認されます。
どういう点が審査で見られるか、あらかじめ知っておけば不安なく申し込めます。こちらで紹介した内容を参考に、ぜひマンスリーマンションを活用してください