「クルマのまち」といわれている豊田市は、近隣への移動が便利な交通網が充実しています。また駅周辺には商業施設や娯楽スポットも多いので、若者やファミリー層で賑わっているのも特徴です。
そんな豊田市ですが、エリアによって異なる顔があるのは知っていますか?今回は、豊田市の住みやすさや魅力、各エリアの特徴をまとめてみました。
豊田市ってどんなところ?
豊田市は、愛知県のほぼ中央に位置しています。「クルマのまち」として知られていますが、豊かな自然や子育てのしやすさなどたくさんの魅力がある地域です。ここでは、豊田市の特徴について紹介します。
クルマのまち
豊田市と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「自動車」でしょう。トヨタ自動車の本社がある「クルマのまち」として知られており、市内には車関連企業が多く存在します。
2022年11月にはラリー競技のパブリックビューイングが楽しめる「RALLY FAN FESTA」も開催されました。
また、車関連企業が多いことから、道路網が整備されているのも豊田市の魅力のひとつです。有料道路や高速道路を利用すれば、各エリアへのアクセスもスムーズでしょう。
買い物環境が充実
車のイメージが強い豊田市ですが、ショッピングや子育てなど、住むうえで欠かせない環境も充実しています。とくに充実しているのがスーパーです。
市内に6店舗ある「えぷろん」や買いやすさをモットーにした「フェルナ」、地域密着型の「やまのぶ」など、さまざまなお店が点在しており、買い物に困る心配がありません。
また、豊田市といえば駅周辺にある大型ショッピング施設です。日用品はもちろんのこと、食品やファッション、飲食店などが一堂に揃っているので、1か所ですべての買い物が完了します。
週末になると若者やファミリー層で賑わうので、おでかけをたくさんしたい方におすすめのエリアでしょう。
豊かな自然が多い
企業都市として栄えていながらも、豊かな自然が多いのも豊田市の大きな特徴です。ファミリー層が多い理由も、ここにあるのかもしれません。とくに市の中央から東にかけて緑が多く、矢作川流域を中心に田園地帯も広がっています。
というのも、豊田市は約7割が森林です。「クルマのまち」からは想像しにくいかもしれませんが、街のほとんどが緑で埋め尽くされているので、自然と利便性のバランスがよい地域といえるでしょう。
少し足を伸ばせば、気分がリフレッシュできる場所がたくさんあります。
子育てしやすい
10年間、待機児童ゼロをキープしているだけあって、子育て環境も整っています。2023年4月1日からは育休退園制度も廃止しており、育休中でも継続在園(0~2歳児)が可能です。
子育て支援に関しても、保育料が安い(第2子半額・第3子無料)・空調完備・医療費無料(中学卒業まで)・成長に合わせた情報提供などを導入しています。休日保育や国の基準より多い保育士さんの設置など、うれしいサービスも豊富でしょう。
「とよたファミリー・サポート・センター」を利用すれば、万が一待機児童になっても保育ママが預かってくれるので安心です。
人気スポットが多い
ショッピング施設から公園まで、豊田市にはたくさんの人気スポットがあります。なかでもおすすめしたいのが、香嵐渓・川見四季桜の里・西山公園・豊田スタジアム・おいでんまつりです。
香嵐渓は、県内外問わず多くの観光客が訪れる全国有数の紅葉スポットです。夜になるとライトアップされるので、幻想的な雰囲気も楽しめます。
川見四季桜の里は、秋になると紅葉と桜が同時に見られる四季桜の名所です。春と秋、異なる季節に咲く花が一度に咲くのは非常に珍しいため、豊田市でも絶景スポットとして人気があります。
約1,500本のバラが咲き誇り、アジサイ園やハス園など四季折々の花を堪能できる西山公園や、サッカー・コンサート・各種イベントなどが楽しめる豊田スタジアムも必見です。夏になったら「豊田おいでんまつり」もおすすめです。
交通利便性と治安について
豊田市が住みやすいといわれる理由は、自然と利便性のバランスがよく、子育て支援が充実している点です。
しかし、通勤の快適さや安全性を求めるなら「交通便」や「治安」についても知っておかなければいけません。
市内の交通網が集結
市内には、愛知環状鉄道・名鉄線・リニモの3つの路線がとおっています。名鉄線は、豊田線と三河線にわかれ、豊田線は名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れをしているので、オフィス街や伏見駅、丸の内駅などへのアクセスが容易です。
また鶴舞線の沿線上には大学も多いので、通学にも便利でしょう。
もちろん「クルマのまち」といわれているだけあって、車の移動もスムーズです。豊田市の西側には高速道路がとおり、2つのジャンクションを利用すれば乗り継ぎもストレスになりません。インターチェンジも複数あるので、乗り降りもしやすいでしょう。
さらに、駅にはバスターミナルもあります。各エリアにはバス路線も多く、駅までのアクセスも良好です。
治安と対策
事件・犯罪の件数は決して少ないとはいえません。しかし、県内の60市町村と比較するとそれほど高くないため、人口の多さを考えると安心して暮らせる街といえます。
豊田市では、街の安全を守るために、防犯カメラの設置や地域安全パトロールを実施するなど、防犯対策にも積極的に取り組んでいます。
もちろん、自身でも防犯ブザーを身につけたり、夜道は人通りの多い場所をとおったりするなど工夫してみてください。車や自転車を利用するのもおすすめでしょう。
エリアごとに魅力がたくさん
豊田市は、豊田エリアを含む5つのエリアに分類されます。それぞれに魅力があるので、どんな街か知りたい方は参考にしてみてください。
ここでは、豊田エリア以外の特徴や魅力を紹介します。
藤岡・小原(おばら)
豊田市の北部に位置するエリアです。花や緑が多いので、四季折々の変化を楽しむことができ、毎年ゴールデンウイークになると「ふじまつり」が開催されます。紅葉シーズンには「ふじおか紅葉まつり」でも賑わいを見せ、自然が好きな方には住みやすい街でしょう。
ただし、電車がないため、交通利便性は高くありません。移動は「おばら桜バス」を利用し、日時を伝えると目的の場所に来てくれます。
旭・稲武(いなぶ)
豊田市の北東に位置するのが旭・稲武エリアです。長野県と岐阜県が隣接しており、一面山に囲まれています。中心地のような賑わいはないものの、自然を堪能できるスポットが多いので、都会から離れてゆっくり暮らしたい方におすすめです。
春には桜が咲き誇り、秋になると紅葉が、冬になると雪が降り積もり、四季の変化を感じられるのも魅力的でしょう。コミュニティバスがとおっているので、移動もスムーズです。
足助(あすけ)
足助エリアは、豊田市の隣に位置しています。中心地から少し離れるだけでたっぷりの自然を感じられるので、あまりの雰囲気の違いに驚く方もいるかもしれません。紅葉の名所・香嵐渓があることでも知られており、シーズンになると毎年多くの観光客が訪れます。
豊田市駅に向かう路線もとおっているので、移動に対する不便さは感じにくいでしょう。
下山
豊田市の南に位置する下山エリアは、釣りやキャンプ、サイクリングなどを楽しむことができます。電車の路線はありませんが、車での移動がスムーズなのでストレスになりません。「しもやまバス」を利用すれば、通院・買い物などの日常生活も安心でしょう。
アクティブに活動したい方にうれしいスポットが多いので、週末になるとファミリー層で賑わいます。
まとめ
豊田市の住みやすさや魅力を紹介しました。同じ豊田市でも、エリアによって雰囲気がまったく異なります。そのため、ショッピング施設や娯楽スポットが多い中心地から離れると、一気に自然が多くなるのが特徴です。そういった違いも、豊田市の魅力のひとつでしょう。
また「クルマのまち」といわれているだけあって、交通網も充実しています。電車の路線がないエリアでも、コミュニティバスや予約制のバスがとおっているので移動はスムーズです。
愛知県へ引越しを検討している方は、ぜひ豊田市を選んでみてください。