東京・大阪と並ぶ「日本三大都市」でありながら、政令指定都市でもある名古屋市は、経済と文化が発展した魅力的な街です。しかし一方で「ガラが悪い」「治安がよくない」などのイメージを持つ方も少なくありません。
そこで今回は、名古屋市の住みやすさや魅力についてまとめました。これから引越しを検討している方は参考にしてみてください。
実は魅力がたくさん!名古屋の住みやすさ
なぜかよいイメージを持たれにくい名古屋市ですが、実際は利便性が高い・子育てしやすい・買い物環境が整っているなど、たくさんの魅力があります。
ここでは、名古屋が「住みやすい」と感じる特徴について紹介しましょう。
利便性が高く移動が便利
JRや地下鉄などの鉄道網はもちろんのこと、車での移動もスムーズです。というのも、名古屋市は交通ネットワークが発達しており、東京・大阪への高速道路をはじめ、ひとつの駅に新幹線・JR・地下鉄が集結しています。
また、車通勤が多いことから、通勤ラッシュに見舞われる心配もありません。地下鉄は本数も多いので、待ち時間でストレスになることもないでしょう。
都会と田舎のバランスがよい
別名「大いなる田舎」と呼ばれているだけあって、都会と田舎のバランスが絶妙です。名古屋市は「日本三大都市」のひとつですが、東京や大阪のように「ザ・都会」といった風情ではありません。
そんな「ほどよく都会」の名古屋市だからこそ、遊びも自然も存分に楽しむことができます。施設も集中しているので、1か所で用事を済ませることができますし、コンパクトシティの魅力を最大限に活かしているのが特徴です。
子育てにうれしい環境
名古屋市の魅力は、交通利便性が高く移動が便利なことだけではありません。子育て世帯でも、安心して住める環境も十分に整っています。たとえば、待機児童数や子育て支援の内容、子どもが遊べる公園・施設などがそれを示しています。
待機児童数は8年連続0人を維持しており、都市部でありながらスムーズに保育所に入ることが可能です。園の数も多く、市内の児童館では留守家庭児童クラブも設けているので、働きたいママでも安心して預けられるでしょう。
各大学病院には小児科も併設されており、もしものときはすぐに駆けつけられます。
買い物しやすい
都市部なので、ショッピングエリアや商業施設が多く、買い物で困ることはありません。とくに名古屋駅と栄駅は、最新トレンドから昔ながらの商店街まで集結しており、若者からお年寄りまで幅広い年齢層が賑わっています。
ただ、日用品の買い物というより、友だちや家族とワイワイ楽しむのに最適なエリアです。そのため、名古屋駅直結の「JRセントラルタワーズ」には家電量販店やブランドショップがあります。また、栄駅には大きな地下街があり、駅のすぐそばには百貨店も多数立ち並んでいます。
毎日の食材やちょっとした日用品を買いたい方は、駅から少し離れたスーパー・食料品店がおすすめでしょう。
治安はどう?安全面について
名古屋市といっても、エリアにとって特徴は異なります。そのため、治安も場所によって変わってくるでしょう。
ここでは、安心して住めるエリアや治安について紹介します。
治安は比較的によい
名古屋市は都市部ということもあり、ある程度の治安の悪さは目を瞑らなければいけません。また、どんなに治安がよいエリアでも、防犯・安全対策は必要不可欠です。
それを踏まえたうえで、名古屋市の治安は比較的によいほうだといわれています。犯罪発生件数も年々減少しているので、ひと昔前ほど心配する必要はありません。
ただ、全国の政令指令都市のなかではワーストに入っているため、引越しを検討している方はエリア選びが重要です。瑞穂区・天白区・名東区・緑区なら治安がよい街として有名なので、女性や子育て世帯でも安心でしょう。
安全なエリアは瑞穂区・天白区・名東区
名古屋市のなかでも、治安がよいといわれているのが瑞穂区・天白区・名東区です。少し郊外になりますが、緑区も子育て世帯が多く治安がよいことで知られています。
4つのエリアのうち、もっとも治安がよいのが瑞穂区です。犯罪被害防止チェックリストの作成や防犯情報の提供など、防犯に対する意識も高く、大学や地域行事でも専用窓口を設置するなど相談しやすい環境を作っています。
天白区は新興住宅地ということもあり、街灯が整備され、夜道でも明るく安心です。大学が多いことから飲み屋街も少ないですし「ダブル・オー作戦」といった、犯罪・交通事故死の発生を防ぐ活動も行われています。
名東区は住宅街なので、女性や子育て世帯も住みやすいエリアです。青色パトカーの見まわりや自転車放置禁止など、路上犯罪もほとんどありません。
名古屋で住みやすいエリア・特徴
繁華街のイメージが強い名古屋市ですが、中心地を離れると住みやすいエリアがたくさんあります。それぞれ特徴・雰囲気が異なるので、引越しを検討している方はぜひ自分に合った場所を探してみてください。
名古屋・栄
名古屋市のなかでも中心地にあたるエリアです。交通ネットワークが充実しているので、車がなくてもスムーズに移動ができ、買い物も楽しめます。そのため、どちらかというと独身の方が住みやすいエリアです。
駅周辺は、交通利便性が高い・遊べる・近代的・家賃が高いなどの特徴があります。とくに栄エリアは、金融機関や医療機関など生活に便利な施設も揃っているので、もしものときでも安心です。中心地でありながら公園があるのもうれしいでしょう。
2027年のリニア開通に向けて、まずます活気が出てくる可能性があります。
覚王山・池下
「名古屋で住みたい街ランキング」で常にランクインしているのが千種区にある「覚王山」です。庶民的でありながらも、高級感のある街並みも併せ持っており、雰囲気のよい魅力的なエリアとして人気があります。
家賃はやや高めですが、静かに暮らしたい方には最適でしょう。近くに大学もあるので、一人暮らしにもおすすめです。
また、覚王山は文教地区としても知られています。駅周辺はファミリー向けの物件も多いので、子育て世帯でも住みやすいエリアです。名古屋駅まで15分、栄駅まで9分とアクセスしやすいのもメリットです。
一方で「池下」は、覚王山駅の隣に位置しています。生活利便性が高く、人気ショップやおしゃれなお店も集結しているので、不便は感じません。もちろん、中心地へのアクセスも良好でしょう。
千種区・昭和区・名東区
覚王山や池下がある千種区をはじめ、昭和区・名東区も住みやすいエリアとして人気があります。千種区は、全体的に住環境がよいため、幅広い年齢層におすすめです。
ただし、繁華街がある今池エリアは粗暴事件が目立つため、住むエリアはしっかり見極めなければいけません。
千種区は本山駅~星ヶ丘駅、昭和区は川名駅~八事駅、名東区は一社駅~上社駅のあたりが治安もよく安全です。文教地区ということもあり、とくに教育熱心な方におすすめでしょう。
緑区
治安重視で選ぶなら、緑区もおすすめです。瑞穂区に次いで犯罪発生率が低く、家賃が安い・自然が多い・街並みがきれいなどのメリットがあります。子育て支援も充実しているので、ファミリー層にも住みやすいでしょう。
大高緑地公園・滝の水公園・みどりが丘公園などの大きな公園もあり、週末になると子連れファミリーで賑わいます。交通利便性を求める方は、鳴海駅や徳重駅周辺もおすすめです。
名古屋駅へスムーズにアクセスできます。
まとめ
名古屋市は、都市部ということもあり、毎日多くの人で賑わっています。一方で交通ネットワークが充実しているので、県内はもちろんのこと県外への移動がスムーズです。2027年にはリニア開通も予定されているため、ますますの発展が期待できます。
今回はそんな名古屋市の住環境と魅力を紹介しました。同じ市内でもエリアによって特徴・雰囲気が異なるため、引越しを検討している方はエリア選びも重要です。ぜひ「住みやすいエリア」を参考に、自分に合った場所を見つけてみてください。