愛煙家にとっては、自宅以外の場所でたばこが吸えないということを辛く感じる方もいるのではないでしょうか。自宅で好きなときにたばこを吸っている人は、出張などでマンスリーマンションに滞在する場合、喫煙ができるか気になるでしょう。ここでは愛煙家の参考になる、マンスリーマンションでの喫煙について詳しく紹介します。
マンスリーマンションは禁煙の傾向にある?
世間一般に喫煙者の肩身はどんどん狭くなっています。非喫煙者の受動喫煙を防ぐ目的で、たばこを吸ってもいい場所は減っています。「施設の敷地内がすべて禁煙」という場所も増えています。マンスリーマンションも例外ではなく、全室禁煙の物件もあります。ただ、マンスリーマンションはエリアなどにより宿泊するターゲット層が異なります。
女性がメインターゲットの物件ではセキュリティや清潔さをセールスポイントにすることも多いので、とくに禁煙の物件が増えます。しかし、ビジネスマンがメインターゲットの物件では、もともと宿泊する人に喫煙者が多いので喫煙可能な物件もあります。
非喫煙者はたばこのにおいに敏感で、共有スペースであってもたばこのにおいがすることを嫌がるため、喫煙可能な部屋がある物件では喫煙フロアと禁煙フロアを分けていることも多いです。部屋の中で喫煙をすると、においや黄色いヤニが壁にしみついてしまうだけでなく、場合によっては設備を焦がすこともあります。
喫煙をした部屋は、喫煙をしていない部屋に比べて原状回復にコストがかかります。そのため、喫煙可能な部屋は禁煙の部屋と比べて宿泊料金が高く設定されていることもあります。費用をなるべく抑えてマンスリーマンションを利用したい場合は、室内での喫煙は我慢して喫煙室を利用することを検討しましょう。
全館禁煙で喫煙室が設置されていないマンスリーマンションもあるので、喫煙所があるかどうか事前に確認しておくと安心です。
たばこが吸いたいからといってマンスリーマンションのまわりの適当な場所でタバコを吸ったり、吸い殻を捨てたりすれば当然トラブルのもとになりますし、その後の利用ができなくなることもあります。喫煙者のマナーとして、決められた場所での喫煙は徹底してください。
マンスリーマンションでたばこを吸うとどうなるのか
たばこに含まれるニコチンには強い依存性があり、吸うことでドーパミンが出て幸福感を得られます。たばこを吸うことで体内に取り込まれたニコチンは時間がたてば減少するので、また脳がニコチンを求めるようになります。
ニコチンがきれるとそわそわと落ち着かず、たばこを吸わずにはいられない衝動にかられます。禁煙が難しい理由にはニコチンの依存性もありますが、習慣になっていることも大きいです。
「起きたらたばこを吸う」「食後にたばこを吸う」など、完全に生活の一部として習慣化しているので絶つことができないのです。ヘビースモーカーが一時的なマンスリーマンションの滞在中に禁煙することは、かなり難しいといえます。
喫煙者は喫煙環境のあるマンスリーマンションを選ぶことをおすすめします。禁煙のマンスリーマンションで喫煙をしてしまうと、たばこのにおいが天井や壁紙、家具、家電などにしみこんで残ります。
マンションの管理者は「禁煙の部屋」として部屋を貸している以上、においをそのままにしておくわけにはいかないので特別な清掃をしなくてはならなくなります。その費用が請求されたり、今後の利用が制限されたりする可能性は大いにあります。
タバコを吸うなら、必ず喫煙ルームを選ぶか喫煙所を利用しましょう。最近は電子たばこの利用者も増えており「電子たばこなら大丈夫」と考える人もいます。電子たばこは紙たばこのように灰が落ちたり、室内を焦がしたりする心配はありませんが、やはりにおいは残るので電子たばこでも定められた喫煙ルールを守るようにしてください。
たばこを吸うときの対策
喫煙者でもたばこのにおいが好きなわけではなく、たばこ臭い部屋は嫌、という人もいます。喫煙可能フロアや喫煙可の部屋は喫煙者しか立ち入らないことから、それほど徹底したにおい対策はとられていないことが多いです。
そのため、たばこのにおいが嫌な人は喫煙が可能な部屋ではなく、喫煙所が設けられたマンスリーマンションを選ぶのがおすすめです。
小型の空気清浄機を持ち込んだり、レンタルオプションがあるか確認するのもひとつの方法です。室内で喫煙する場合は、換気扇や空気清浄機の近くを選ぶことで、たばこの煙が室内に充満するのを防げます。
当然ですが、ベッドでの寝たばこは火災のリスクが高まるのでやめましょう。マンスリーマンションにはベランダがついている物件もありますが、ベランダでの喫煙はほかの部屋に煙が流れたり、洗濯物ににおいがついたりとトラブルの原因になるので避けたほうがいいでしょう。受動喫煙を防ぐことは喫煙家のマナーです。
まとめ
愛煙家がマンスリーマンションを利用する場合は、マンションの喫煙設備について事前にチェックをしておくと快適に過ごせます。喫煙可能な部屋があるマンスリーマンションはフロアで喫煙室を分けていることも多く、気兼ねなく喫煙することができます。
とはいえ、室内での喫煙は服やかばんなどの持ち物もたばこ臭くしてしまうので、できる限り換気扇の下で吸うか、喫煙所の利用をおすすめします。こちらで紹介した内容を参考に、自分に合ったマンスリーマンションを選んでください。