社員の出張時の宿泊先として、ホテルではなくマンスリーマンションを選ぶ会社が増えていることをご存じでしょうか。マンスリーマンションは、家具・家電など生活に必要な設備がそろっているので短期滞在に最適です。ここでは社員の出張時にマンスリーマンションを使うメリットや、物件を探す際の注意点などについて詳しく紹介します。
無駄な経費・引っ越し費用が削減できる
従業員が一定期間、支店などに出張して業務を行う際、その頻度が少ない場合や滞在期間が短い場合は、宿泊先としてビジネスホテルなどを利用するのが一般的ですが、滞在期間が長い場合は宿泊費がかさんでしまいます。長期滞在するなら家を借りるという選択肢もありますが、一般的な賃貸物件を契約すると敷金、礼金、保証金といった初期費用や引っ越し代がかかります。
さらに、毎月賃料が発生するのに滞在は年の半分程度という場合はホテルと変わらず、それどころか割高になってしまうこともあります。賃貸契約や入居手続きなども煩雑です。一方で、マンスリーマンションであれば敷金や礼金は発生しませんし、必要なタイミングで必要な期間だけ契約することができます。
長期利用することでさらに割安になる料金プランも多く、リーズナブルな滞在が可能な点がマンスリーマンションの最大のメリットといえます。複数人の出張予定がある場合は、複数契約によって一室あたりの単価をさらに下げてもらうことが可能な場合もあります。
価格交渉の余地がありそうだと思ったら、一度相談してみてください。マンスリーマンション側でも個人との契約よりも法人との契約のほうが、トラブルも少ないことから歓迎されることが多いです。
マンスリーマンションによっては割安な料金で部屋が借りられるキャンペーンを実施していることもあるので、確認をしておくといいでしょう。
社員の出入りがスムーズにできストレスも少ない
社宅となると冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機、掃除機、寝具といった生活に必要な家具・家電を企業もしくは社員が用意する必要がありますが、マンスリーマンションは生活に必要な家具・家電はあらかじめそろっています。
生活に必要なものをそろえるための出費も抑えられますし、滞在する社員が交代する場合もスムーズです。出張というのは慣れない土地で業務を行うため、心身ともにストレスがかかります。
マンスリーマンションはホテルとは違い自分の家にいるときと同じように生活できるので、社員がリラックスして過ごせるため、就業時間外にしっかり休息もできて結果的に仕事の生産性アップにつながります。マンスリーマンションはリーズナブルなだけでなく、出張中の社員の住環境を整えストレスを軽減する効果もあるのです。
出張先での宿は決まった予算内で従業員自身が探して予約するスタイルの企業も多いですが、ウィークリーマンションを活用することで従業員は面倒なホテル探しから解放されます。
企業がウィークリーマンションを契約しておけば、出張の際に宿の手配に手間取ることもなく、帰社後に行う経費精算の申請業務も減らせます。
出張経費の精算処理は、申請書類を作成する従業員とそれをチェックする経理担当者など、複数の従業員のリソースを割かれるので、なるべく減らすことで本来の業務に集中できる環境を守ることができます。
社宅としての活用がしやすい
こうしたさまざまなメリットがあることから、マンスリーマンションを社宅として活用する企業は増えています。マンスリーマンションを社宅として契約する場合、いくつか気をつけたほうがいいポイントがあります。
まずは立地です。通勤時間が少ないほうが社員のストレスを減らせますし、オフィスから近ければ交通費もかかりません。駅には近ければ近いほど天候が悪い日の通勤も楽になりますし、飲食店なども多いので便利です。
駅からはできれば徒歩10分以内、遠くても15分以内で探すといいでしょう。自宅に仕事を持ち帰ることがある、リモートワークの日があるといった場合はネット環境も重要です。「インターネット無料」となっている物件でも、導入されている環境が安い通信プランのため全然つながらない、重くて使い物にならない、といったケースもあるので気をつけてください。
社宅として利用する場合は、早めに物件の手配に動いておくことも大切です。4月は新入社員の研修を行う企業が多く、ウィークリーマンションの稼働率があがる時期です。
一定数を確保する必要がある場合などは、とくに早めに動かないと、3月になってから探し始めてもどこもいっぱいになっていて部屋が確保できず、結局割高なホテルを予約することになってしまいます。利用シーンや利用者数がある程度固まっているのであれば、早めに予約をしておくのがおすすめです。
まとめ
ウィークリーマンションは、ホテルを借りたり一般の賃貸住宅を社宅として借りたりする場合と比べて費用を抑えられるうえ、社員の手間も少なく、ストレスなく業務に従事してもらうことができます。宿探し、賃貸契約、引っ越しといった住まい探しの手間を軽減できるのもポイントです。こちらで紹介した内容を参考に、マンスリーマンションを賢く活用して無駄な経費を削減してください。